
社員旅行は、従業員同士のコミュニケーション促進やリフレッシュ、そして企業への愛着(エンゲージメント)向上に効果的な手段です。
しかし、価値観の変化による様々な理由から、若手を中心に「行きたくない」と感じる社員が多いのも事実です。
そのネガティブな気持ちを「行きたい!」あるいは「行ってもいいかも」というポジティブな意欲に変え、
社員旅行を企業力UPにつなげるための具体的な方法をご紹介します。
💡 企業が心がけるべき社員旅行の大原則:社員旅行の「魅力」を伝える
社員旅行の成功は、従業員が「義務」ではなく「楽しみにできるイベント」だと認識してもらえるように準備することが大切です。
1. 目的を明確に、そして共有する
社員に「何のための旅行か」を明確に伝えることが重要です。
- NG例:「恒例だから」「親睦を深めるため」
- OK例:「日頃の感謝を込めたリフレッシュと慰労の場」「部署を超えた新しいアイデアを生むためのチームビルディング」
特に、単なる飲み会ではなく「リフレッシュ」や「特別な体験」であること、「通常業務を円滑にしていくための工夫の一つ」を強調しましょう。
2. 費用負担と日程に配慮する
社員の負担を最小限に抑えることで、参加への心理的ハードルが下がります。
- 費用は全額会社負担で実施
会社の状況によりますが、社員の給与から積み立てる…といったやり方は、
昨今の状況から若手社員の抵抗を強くしてしまいます。
できれば業績に応じて予算を組み、会社負担にして社員の慰労と日頃の感謝を込めた社員旅行にすると、
社員の心理的ハードルを下げることができます。 - 日程は極力平日の業務時間内に収め、社員のプライベートな休日を侵害しない
休日の実施は、家族サービスなどの「プライベートの時間を潰される」「休日を奪われた」と感じる社員が出てしまうリスクが生じます。
できるだけ通常勤務日から社員旅行の日程を設定したいところです。
難しい場合は、代休の付与や休日出勤手当を検討することも大事になってきます。
また、勤務体制がシフトだったり、通常勤務日での実施だと業務に支障が出そうな場合、
1班・2班に分け、日程をずらしたり、先発・後発での実施を検討することも工夫の一つとしてオススメです。 - 余興・出し物をしない
宴会の際に人前で余興をしたり、何か出し物をするとなると、
人前に出て何かをすることが恥ずかしい人・スベると空気が悪くなるので嫌という人にとって、
参加への抵抗を強くしてしまいます。
参加者全員で何かをするリクリエーションやチームビルディングにつながるアクティビティなど、
会社の雰囲気づくりや円滑なコミュニケーションにつながる内容にしていくことをオススメします。
3. 透明性の高い事前アンケートを実施する
社員のニーズを旅行内容に反映させるため、事前アンケートを取ることも参加率を挙げるためには重要な準備過程です。
- 行き先、泊数、アクティビティの候補を提示し、選択式で意見を募る(例:日帰りか1泊2日か、観光か体験か)
- 食事の好みやアレルギー、移動手段への希望なども細かくヒアリングする
- アンケート結果から、人気が高かった内容を積極的に採用し、社員にフィードバックする
✨ 幹事・企画担当がすると良い「行きたい」に変える工夫
アンケートの結果を踏まえ、参加意欲を高める具体的な企画の工夫をご紹介します。
1. 単独行動OK!自由時間を適度に確保する
行程が長期になるほど、社員同士、いつもとは違った気遣いによってエネルギー消耗を感じてしまうことが考えられます。
団体行動から距離を取れる自由時間が適度にあると、団体行動が苦手な社員も安心できます。
また、一部の行程を選択できるようにすると、より柔軟に社員のニーズに合わせることができるため、満足度を上げることができます。
- 自由行動時間を長めに設定
観光地での自由散策や、ホテルでのんびり過ごす時間など、単独行動ができる時間を設ける。 - 選択制プランの導入
午後のアクティビティを「観光コース」「体験コース」「自由行動」など複数用意し、各自が選択できるようにする。
(例:ゴルフをしたい幹部層、ゆったり観光したいミドル層、動き回って体験したい若手層など、世代によってニーズは異なる。) - 食事場所の選択肢
ニーズによって、食事場所を選択できるよう、時間にゆとりを設けて各自自由に昼食を取ってもらう方法も検討する。
2. 「非日常的」で「特別な体験」を組み込む
個人旅行ではなかなか体験できない付加価値をつけることが、参加動機につながります。
- 豪華な食事
普段行けないような高級レストランや、地域の特産を活かした特別な料理。 - 特別感のある宿泊
全室露天風呂付きの宿や、ユニークなテーマを持つホテルなど。 - 体験型アクティビティ
地域の伝統工芸体験、マリンスポーツ、チームビルディングに特化したワークショップなど、共通の思い出になる体験。
3. 家族も巻き込む「ファミリーフレンドリー」な企画
既婚者や子育て世代の参加を促すには、家族への配慮が不可欠です。
- 家族同伴OKの選択肢
一部日程(日中のアクティビティや宴会など)で家族参加を可能にする。 - お土産の充実
会社から家族へのお土産を用意するなど、社員の家族にも会社への好印象を持ってもらう工夫をする。
4. 交流の仕組みを仕込む
部署の垣根を越えた交流は、社員旅行の大きなメリットです。
- 席替えや部屋割りの工夫
部署・年齢・職種が異なるメンバーでグループを組み、意図的に普段関わらない社員同士の交流を促す。
ただし、部屋割りについては、部署ごと・同世代の社員ごとなど配慮が必要です。 - ゲーム・レクリエーション
チーム対抗のクイズ大会や、短時間で終わるライトなゲームなど、全員が主役になれる企画で場を盛り上げる。 - 「役職抜き」の時間
宴会などでは、あえて仕事の話を禁止し、趣味やプライベートな話題で盛り上がれる雰囲気を作る。
✅ 企業力UPへ!成功を「次に活かす」仕組み
社員旅行で生まれたエンゲージメントを、一過性のものにせず、企業の力に変えていきます。
1. 参加できなかった社員にも「おすそ分け」をする
- 旅行後に写真や動画を共有し、楽しかった雰囲気を社内に広める。(GoProなどで作成した動画は特に効果的です)
- 参加者からの感想を社内共有し、「来年は行きたい」という気持ちを醸成する。
- 不参加者にも現地の名産品をプレゼントし、置いてきぼり感を与えない。
2. 事後アンケートで「改善」を繰り返す
- 参加者と不参加者の両方にアンケートを実施し、良かった点と不満点(参加しなかった理由)を正直に回答してもらう。
- 集まった意見を次回の企画に反映させることを約束し、「社員の意見が反映される旅行」であることを周知徹底する。
社員旅行は、ただのイベントではなく、社員の声を聞き、それを形にする最高の機会です。
これらの工夫を取り入れ、「行きたい!」と思える魅力的な旅行を実現して社員一人ひとりの満足度を高めることが、
結果としてコミュニケーションの活性化と企業力向上につながると感じます。
✅ 京都発の社員旅行、一緒に成功させましょう
いかがでしたでしょうか。
1泊2日はちょっと…という意見や予算の都合があれば、
日帰りでの実施を検討されると会社・社員ともに負担が少なくて良いかもしれません。
「事前アンケートを取ったけれど、候補地がいっぱい出すぎて決められない」など、
幹事様の悩みは尽きないかもしれません。
社員旅行の候補地から相談に乗らせていただきますので、
京都発の社員旅行、成功させたいと思われましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。